ふたりの帰り道

ねぇ もしも 叶うことならば 話をしたいよ
むかしママに 言われていたことばかり 言っていると

あの頃は 気付けずにいた あたり前すぎて
同じ物を食べて 同じ夢を見る
そんなにも ありふれた 特別な日々だったこと

手と手つなぎ 歩く帰り道が
いつまでも続くように
少し痛いくらい 手を握った ママの思い
いまならば 分かるよ
同じように してしまう 今日だから

そう いつか 怒られ泣いた夜 そっと髪をなでて
抱き寄せてくれた あの記憶がいま
こんなにも このこころ 大きくしてくれたんだよ

めぐりめぐり 季節が変わっても
変わらないものひとつ
ふれあうたびに 感じるあたたかな ぬくもりで
ごめんねも ありがとうも
すべて伝わる はずだから いつだって

いつの日にか きみに家族ができ
ママになったときにも
手と手つなぎ 歩く帰り道が いつまでも
続くように 祈るよ
今日と同じ しあわせが 続くように
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