月の夜汽車

いつも二人で 遊んだ小川
月の光に 照らされて
消えてゆきます 夜汽車の窓で
ひとり見つめて ゆく私
ああ月の光を ひきずりながら
長い汽笛が むせび泣く

いくら遠くへ 逃れてみても
消えぬ痛みと 知りながら
ひとり夜汽車で 出てゆく私
どこへ行きましょ 夜の風
ああ月の光を ひきずりながら
長い汽笛が むせび泣く

空ゆく鳥も 野に咲く花も
いつか姿を 消すものと
回り舞台か 夜汽車の窓よ
抱いてゆきます あなたを胸に
ああ月の光を ひきずりながら
長い汽笛が むせび泣く
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