ヤンザラエ

浜のおんなが 地団駄ふんでとめたって
聞かぬひとだよ 根っから漁師だよ
あんたの船は おんぼろだから
小泊しければ 気がもめる
ヤンザラエ ヤンザラエ
所詮かよわい おんなの負けよ
あんた魚群(さかな)を 追いかける
わたしゃ一日 浜に立つ

津軽 西浦 北前船のゆめみなと
乾したスルメに 東風(やませ)の風が吹く
わたしを後家に しないでおくれ
かもめよつたえて きておくれ
ヤンザラエ ヤンザラエ
海の天気を ラジオで聞いて
やぶれはじけた 網を縫う
浜の番屋の 祈りうた

ヤンザラエ ヤンザラエ
熱いこの肌 ほしくはないか
あんた荒くれ 波まくら
わたしゃ一人寝 夢まくら
ヤンレサヤンレサエ ヤンレサヤンレサエ
ヤンレサヤンレサエ ヤンザラエ
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