こわくない

自分でつくってしまった ちっぽけな 箱庭の そこから
おしこめた心を 空いっぱいに広げていいきかせた

こわくない ひとりじゃない こわくない ひとりじゃない
こわくない

まばたきするあいだに 形をかえる雲
またひとり 今日もおいてけぼりだなぁ
強い風にふかれていったいどこへゆくのだろう
つぼみの花が はじめて空を知った日
その日 空は泣きだしたんだ ぼくのかわりに

わかりきってると思った きゅうくつで灰色な 日々から
とじこめた心を 空いっぱいに広げて思いだした

わかって かわって おわって また
わかって かわって

街中に溢れてる ぬけがら数えるよ
またひとつ 夢がおいてけぼりだなぁ
強いフリとあきらめおぼえるために あるくんじゃない
つぼみのままで いちども空を知らずに
あの日の花が枯れていたのは ぼくのかわりに

こわくない ひとりじゃない こわくない ひとりじゃない
こわくない

間違いだとしてもいい こころがかれないよう
またひとり いつも 傷つきやすいままでも
風にふかれて いきたい場所へあるいてゆこう
つぼみの花が はじめて空を知った日
その日 空は泣きだしたんだ あの日のぼくと同じに
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