赤い傘

私から彼を奪って
友達が今 旅に出る
雨色の Bus station
駈け寄れる勇気もなくて
「三人で海に出かけた あの日から時はいたずら」
「許してね 彼の住所をそれとなく聞き出した事」
Red umbrella ブルーの街に赤い傘
Red umbrella もし気付いたら振り向いて
それが私ひとつの哀しみだから

あの街で暮すつもりね
噂だけ流れてたけど
信じてた友情と愛
二つとも今 背を向けて
「ひどい人 何を信じて明日から生きろと言うの」
「許してね 頬打たれても仕方ない私だけれど」
Red umbrella 頬をつたわる銀の粒
Red umbrella 顔を隠して見送るわ
それが私ひとつのやさしさだから

「幸せが Bus に乗るのね 不幸だけ置き去りにして」
「許してね 傷つくよりも傷つけるいたみの深さ」
Red umbrella ブルーの街に赤い傘
Red umbrella そっとたたんで捨ててくわ
それが私ひとつの想い出だから
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