つきひ

一雨ごとに冷たくなる風 落ち葉の香りも街に溢れる
離れて暮らす君はいつだって僕の部屋に 彩る季節を運んで来てくれる

たわいない話さえ大切に想う どこまでも尽きない二人の笑顔の種
温もりに寄り添って このままで暮らしたい
君はもう帰るんだ 明日はやってくる

僕を呼ぶ声が消えて ひとり残った部屋に
街に作り出された音が 窓からしのび込むよ

君がそばにいるだけで 全てが一瞬で過ぎていく
月日よ…僕達二人を 置き去りにしていってくれないか
他には何もいらないから

「また来るね」って無理してハニカんだ作り笑いで
見慣れないコートを着た君に扉を開けた
いつまでも手を振って去ってく君の姿を 追いかけることもないまま
明日はやってくる

寂しさよ 暮れる夕日の彼方まで 遠く霞んでゆけ
切なさを忘れられるのなら どんなに楽になれるのだろう

君にそばにいてほしい 時計は二度ともう見たくない
月日よ…僕達二人の 全てを止めたまま変えないで

ただ君の隣で そっと同じ時を刻みたい
たったそれだけの願いさえ 聞き入れてはくれないのか

なぁ 月日よ

特別なストーリーじゃなくてもいいんだ
ずっといつまでも距離と時を越えて 二人で一緒に歩いてく
暗い道の先にある灯りを目指して

君にそばにいてほしい 時計は二度ともう見たくない
月日よ…僕達二人の 全てを止めたまま変えないで

ただ君の隣で そっと同じ時を刻みたい
たったそれだけの願いさえ 聞き入れてはくれないのか

なぁ月日よ なぁ月日よ

このままずっと…このまま…
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