小樽の灯

暗いこの世を 手さぐりで
生きて流れる 花園あたり
浮世通りの 灯にすがり
酒で自口分を 責めている
そんなあなたに 抱かれて泣いた
小樽の灯

石の坂道 港町
船が口笛 咲いてるような
遠い汽笛が 淋しいの
耳をふさいで 涙ぐむ
女ひとりの 想い出通り
小樽の町よ

他人行儀で とおせたら
つらい噂も 立たないものを
稲荷小路の ネオン花
男なんかに だまされて
死にもできない 夜がまた来る
小樽の灯
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