約束

約束は 約束は
自分の胸にすればいい
木槿の花が咲くころに
あいつと帰ろう
あの故郷へ 街を後に
夜が明ける 陽が昇る
また 夜になる
修羅の月日の
空耳か
誰かが歌う 子守歌

約束は 約束は
口に出さないひとりごと
ガラスを叩く 雨の音
あいつと聞いてる
命 乾いて 街にまみれ
陽が沈む 目をつぶる
また 朝が来る
夜の東京 けもの道
路地の向うに 虹の橋

心をはかる 秤はない
花が散る 葉が落ちる
また 春が来る
地獄 抜ければ 陽炎に
逃げ水 揺れる ベイシティー
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