瞳の中 揺れてる
渚色した かげろう
かすかに触れたら 消えてしまう
言葉に出来ないほど
愛しい気持ちになれたら
伝えたい もう一度
その腕に 戻れなくても

揺りかごのようにまどろむ
乳房つたう夕暮れの色
そっと瞬く星 吹き消した命
遠い遠い夜のさざめき

あなたを誰も教えない
わたしは誰も満たせない
流離(さすら)う砂の行方さえ知らずに

掌に眠る風と
まつげ揺らす吐息を束ねてみるの
漕ぎ出す夢
もつれあう燕
青い青い夜に抱かれて

すべての言葉 口に含み
すべての水ですすぎおとす
悲しい唄は もう二度と歌わない

いつも恋した 遥かなあなたの胸に
あの日 失くした温もり 見つけたいから

花のように 朽ち果てて
鳥のように 空を追われ
それでも繰り返す季節 永遠の夢
ずっと忘れずいられるならば

この身はこの海にくれましょう
涙は空へ返しましょう
何もいらない
ただ流れてくだけ

いつも恋した 遥かなあなたの胸に
あの日 失くした温もり 見つけたいから
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