初恋

貴方が嫁ぐ6月の雨の朝
綺麗な花嫁衣装に身を包み
そして その隣には 僕が立っていると
いつも心に そう決めていたんだ
ただひとりの女性(ひと)と 決めていた
男ものの大きなシャツが好きで
困った時 首をまげるのがクセで
誰よりも優しさが似合う女性で
誰にも負けない位 愛してたのに

ずっと 僕の側に
ずっと 居てくれると 信じてたのに

忘れる事が今の僕にとって
たったひとつの慰めだとしても
いったい何から 捨てれば良いのだろう
貴女の為に作った メロディーも
思い出になってしまうのか

さりげないサヨナラを言うつもりで
傘を持つ貴女の手に触れたとたん
冷たい雫が頬にポツリと落ちて
涙なんかじゃないと 駆け出すのがやっとで

ずっと僕の側に
ずっと居てくれると

ずっと僕の側に
ずっと居てくれると 信じてたのに
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