真夜中の面影

別れることをどちらともなく言った
私一人で飲んで行くわと
君はつぶやく ぼくは出て行く

あれはほんの数分前のことなのに
なぜだか遠い日の一こまみたいさ

“あなた行かないで
ほんとうは今 泣いてるの”

靴音だけが後をついて来るのさ
霧に滲んだ青い街の燈
ぼくの背中へゆっくり消える

近くの電話からあの店にかけたい
君の声聞いたら苦しいだけなのに

“早く忘れたい
彼のことは 何もかも”

“Honey I think you're alright
without me.”
“Don't leave me! I guess I
can't get along without you
any longer.”

このまま歩いたら 君に出逢うまえの
孤独なあの頃へ戻ってしまうけど

“いいの 初めから
逢わなかったとおもえば”

このまま歩いたら 君に出逢うまえの
孤独なあの頃へ戻ってしまうけど

このまま離れたら 真夜中のどこかへ
やさしい面影を 失くしてしまうけど
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