流氷の駅

はるかなる 知床の峯よ
果てもしらぬ オホーツクよ
あの気丈夫な 母を泣かせて
上りに乗ったのは 真冬の朝だ
白い網走 流氷の駅

あざやかに ハマナスが咲いて
残り雪は ありませんか
いつかは俺も 北の故郷の
ちいさな石になる 男になると
夢を誓った 流氷の駅

血がさわぐ あの港まつり
船の群れに 旗がゆれる
あの娘や母へ みやげなしでも
今年は帰りたい 望郷千里
みちは石北線(せきほく) 流氷の駅
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