汽笛

粉雪舞い込む 北国の駅
襟を立てても こころに積もる
貴方は夢を 明日(あした)に賭ける 行かせたくない
なみだ隠して 見送る胸を
汽笛が揺(ゆ)する…
ちょっと待って! 振り向かないで

二人で暮した さいはての町
辛くなかった 貴方と居れば
温もり分けて 灯りを点(とも)す 女・やすらぎ
寒いこころに 想い出抱いて
これからひとり…
ちょっと待って! 振り向かないで

女にいつ来る 雪国の春
遅れようとも 根雪も解ける
離れて居ても 貴方の夢が せめて生きがい
愛を信じて 別れる駅に
汽笛がひびく…
ちょっと待って! 振り向かないで
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