ウソツキズナミダ

遅れない速さで
止まらない速さで
砂糖に紛れてやっと走れるなんてさ

でも噛み締める奥歯で
隠せない僕等が覗けば
あの子にだって彼にだって滲む

転んで初めて強風を知ってから誰か交代を!
では何故? 朝には紐を結んだろう

僕を守る為に今夜
創った明日分の嘘が
迷い出した人の頭上に
飛び回ってもいいのにな

戻れない場所から
離れていく僕等が
それでも孤独じゃなくて居られる変な誓い

繋いで初めて温度を知ってから弱くなった日も
この手は その手を
強く握っていて

人が眠る前のソファで
零した響かないメロディーも
せめて離さない手の方へ
当たり前に届いて欲しい

ウソツキズナミダ 鮮明に

キミが眠れないと叫んで
使ったココロ中の涙
伸ばされる手が触れる位置で
馬鹿みたいに笑って居たい

ビル模様に最低な明日も
僕等は見張っていなくちゃ
果てはその予報通りだって
嘘みたいに笑って欲しい
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