朧月

夕陽が山辺へと沈み 紫紺の暗幕 空を覆う
消えゆく一日 またぼんやり見送る 我は無力なまま

向うべき道がまだ見えぬ
曖昧な今日は どこへ続いてゆくのだろうか

水面にうつる 朧の月よ
波にゆられて迷いはないか
淡い光に さすらいながら
それでも選ぶ道を歩いてく 答えのない明日へ

草むらに隠れ低く 無数の虫の音.響いている
誰に届くとも知れない声 切なく小さくあげている

求めるすべてをまだ知らぬ
いつの日か胸は どこかへまっすぐ走りだすのか

水而にうつる 朧の月よ
その輪郭を ゆらされながら
また明日から欠けると知っても
ありったけの光 放っている 踏み出してく我へと

うつりゆく時 一瞬ずつを
精一杯生き抜いて すべて命は輝く

水面にうつる 朧の月よ
波にゆられて迷いはないか
淡い光に さすらいながら
それでも選ぶ道を歩いてく 答えのない明日へ

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