Senecio

届かない星をつかもうと
背伸びして手を伸ばすけれど
夜風に触れるのが精一杯
とめどなくあふれてくるもの
止めようとして 胸おさえた
波のように何度も押し寄せた

もう笑いあう仲間たちの声も
見慣れた町の この匂いも
すり切れた胸 しみるけれど

あなたの笑顔 あなたの背中
あなたの優しい声 思い出すたびに
小さな胸が膨らんでく
あなたの夢を
あなたの思う、あなたが作る明日を
壊さないように
道端に咲く花のように 寄り添ってゆく

錆びついたレールに足元
取られそうになって 思わず
つぶった目からこぼれ落ちた粒
月に照らされ 小石の横
ひっそりと咲く花を撫でて
夜風の中 小さく震えてた

手を差し伸べる優しい眼差しに
温もり求め 弱い心 許してしまいそうだけれど

あなたの指を あなたの髪を
あなたの瞳の奥をじっと見ていると
昨日の夢が甦ってく
あなたの夢に
あなたの思う、あなたが作る明日に
気付かないくらい さり気なく咲く花のように
そこにありたい…

もう笑いあう仲間たちの声も
見慣れた町の この匂いも
すり切れた胸 しみるけれど
あなたの笑顔 あなたの背中
あなたの優しい声 思い出すたびに
小さな胸が膨らんでく
あなたの夢を
あなたの思う、あなたが作る明日を
壊さないように
道端に咲く花のように 寄り添ってゆく
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