帰り道

混んでる高速 ため息つく
「しかたがないね」と 窓見上げる

点滅している飛行機
ほら 小さな星
輝きはじめる

どんな時間も いちばんそばに
いられることが 今は とてもうれしくて
ふえ続けてく 新しい気持ちは
からだじゅうめぐって みんな
いとしさに変わるの

ねえ 話もいいけど 手をつなごう
ねえ どうしてこんなに 好きなのかな

ゆっくりブルーが重なる
ほら ざわめく街
空が眠らせる

抱きしめながら 泣きたくなった
見えない不安 いつも 不意におしよせる
重ねたほほが とてもあたたかくて
いつか クラクションに 二人
かこまれて笑った

どんな時間も 他には何も
代わるものなど きっと 見つからないから
またたく星を もう一度見上げた
「帰りたくないね」と そっと
言葉も重なった
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