ワンダーラスト

変わる変わる変わる気配
筆の絵の具を洗ったバケツの中
色 立ち込めるような春
君も今日は少し遠出したらしい

変わる変わる変わる事
水を買う意味が解り始めてる
味の無い混じり気の無い
潤いをどっか探しているよ

大東京で
暮らしたらさ
よく解らん街で
ゆらゆらしてる
変わる変わる変わる変わる

ワンダーラストが
また遠くで呼んでいる
街の夜に吸い込まれて
ゆくような気がして
そのまま帰らない
暖かくなり始めた
飽和してゆく闇に
浮かんでる
街路樹の緑

変わる変わる変わる未来
椀の底の味噌を箸でかき回し
色立ち込める様を愛し
また沈むのを2人眺めている

変わっちまうのだろうか
好き嫌いならなお
変わっちまうのだろう

いきてくための
変えようのない
愛やら哲学を
手に入れたいもんだ
変わる変わる変わる変わる

ワンダーラストが
また風を呼んでいる
誰か待たせてるような
浮き足立った心で
時間はループでなく
螺旋のように続いてく
更新してゆく毎秒に
浮かんでる
理想やら

ワンダーラストが
また遠くで呼んでいる
街の夜に吸い込まれて
ゆくような気がして
変わり続けるだろうって
言ってしまえるような
飽和してゆく闇に
君の声
白い肌

時折、風 通り雨

浮かんでる 街路樹の緑
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