望郷やま唄

赤い 赤い夕日の向こう
遠い山並み ふるさとは しんしんと雪か
じさま晩酌 ばさまはこっくりこ
みんな達者か かあさんも
イヤー イディア 逢えず三年 また二年
三味が道づれ 望郷の ああ一人旅

泣いて 泣いて別れた駅の
空にひと筋 流れ星 遠ざかる汽笛
思い出すたび 頬ぬらすのは
涙なんかじゃ ありません
イヤー イディア かわいがられた あの夜の
夢はそのまま 夢のまま ああおんな旅

花が 花が咲いたら花に
りんごかじれば ふるさとに 春が来る匂い
指をまるめて 息吹きかけて
歌う山唄 三の糸
イヤー イディア はぐれかもめは どこの空
風に吹かれて 望郷の ああ流れ旅
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