月影のワヤン

追憶の炎に めくるめく 月影のワヤン 舞い踊れ アジアの夜に
少年の瞳に ゆらめいた 月影のワヤン 舞い上がれ アジアの空に

白布を揺らす 真夏の夜の隙間風 影絵に踊る 小さな魂達よ
行き交う時が 人形師の横顔に 深く刻んだ この世のうつろいの果て

燃えさかる夜の 描く叙事詩に 永久の悲しみを 重ね

追憶の炎に めくるめく 月影のワヤン 舞い踊れ アジアの夜に
幻想の息吹が かき消した 今を探して 舞い上がれ アジアの空に

人の世と言う 舞台で踊る僕らのその身はまるで 人形の姿に似て
まなざし紅く 少年の瞳の奥 僕らがあの日 守れなかった強さが

宴の終わりを 告げる音色に 鳴りやまぬ今を重ね

追憶の炎に めくるめく 月影のワヤン 舞い踊れ アジアの夜に
少年の瞳に ゆらめいた 月影のワヤン 舞い上がれ アジアの空に

煙に かすんだ 十六夜 照らす青よ

追憶の炎に めくるめく 月影のワヤン 舞い踊れ アジアの夜に
幻想の息吹が かき消した 今を探して 舞い上がれ アジアの空に
繰り返す運命と 悲しみの 積もる夜空に 翻る 月影ひとつ
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