浪花のがしんたれ

なんやなんやと 出て行くからにゃ
派手な喧嘩は 止(と)めるが男
下がれ下がれの 野次跳(やじは)ねのけて
止めるつもりが よけ燃え上がり
祭りばんてん ア、アアン…泥しぶき
破れかぶれも 花と咲け
俺(わい)は浪花の がしんたれ

呑めや呑めやと 焼酎廻しゃ
いつの間にやら あの娘が消えた
洒で酔うより 手の方が早い
何処の野郎(どいつ)が かっさらいよった
宵の道頓堀(とんぼり) ア、アアン…風が吹く
泣いてくれるな 星一つ
俺(わい)は浪花の がしんたれ

ど阿呆ど阿呆と 背中や尻を
どつく算盤(そろばん) 親父の形見
どうせ悪さは 忘れてまうが
ガキの魂 忘れぬものは
浪花根性と ア、アアン…暴れぶし
見てろそのうち 日もあたる
俺(わい)は天下の がしんたれ
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