石狩川悲歌

君と歩いた 石狩の
流れの岸の 幾曲り
思い出ばかり 心につづく
あゝ 初恋の 遠い日よ

ひとり仰げば ただわびし
木立の丘の 日昏(ひぐ)れ雲
くろかみ清く 瞼(まぶた)に消えぬ
あゝ 初恋の 面影よ

君を思えば 身にしみる
石狩川の 夕風よ
二度とは逢(あ)えぬ この道なれば
あゝ 初恋の 日が恋し
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