ともしび

夜霧のかなたへ 別れを告げ
雄々(おお)しき男子(ますらお) 出(い)でてゆく
窓辺にまたたく ともしびに
つきせぬ乙女の 愛のかげ

戦いに結ぶ 誓いの友
されど忘れえぬ 心のまち
思い出の姿 今も胸に
いとしの乙女よ 祖国の灯(ひ)よ

やさしき乙女の 清き思い
海山はるかに へだつとも
ふたつの心に 赤くもゆる
こがねの灯火(ともしび) 永久(とわ)に消えず
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