いつか きっと

眠れぬ夜 重ねながら
時代という名のゆりかごに
ゆられてぼくらは大人になるのかな

君とぼくの二人の距離
追いかけても 追いつけない
長距離走者の淋しさに 似ている

冬の陽差し 影おとした
交差点でふりむく君に心の中で
何度もすきだとさけんでた

雪どけには 木立の中
きらきらイオンがあふれて
汚れた宇宙もやがて息づいてく

悲しいよね 泣きたいよね
すぐに声が聞きたくなる
留守番電話にメッセージ残すよ

君の顔を忘れること
海辺でなくしたピアスを
みつけることより難しいのはなぜ

あの微笑 あの苛立ち あの輝き
君のぬくもりを抱きしめたら
風は春のにおいがしている

いつかきっと自分らしく
この街で戦いながら
傷つき それでも君と歩けるなら

悲しいことも 力にかえて
自分の歩幅で走りだすよ

雪どけには 木立の中
きらきらイオンがあふれて
汚れた宇宙もやがて息づいてく

眠れぬ夜 重ねながら
時代という名のゆりかごに
ゆられてぼくらは大人になるのかな
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