望郷

女心の 故郷(ふるさと)は
忘れたはずの 男の胸よ
爪をかむのは 誰のため
しのび泣くのは 誰のため
永遠に愛して 離さずに
あなたに会いたい 遠い遠い ひとだけど

夜汽車にゆられ 幾時間
あなたみたくて 帰ってゆくの
甘えたいのよ いつの日も
見てて欲しいの いつだって
泣いて別れた 北国の
離ればなれの 遠い遠い ひとのため

幸せ薄い 私にも
いつかくるのね 女の春が
じっとこらえて 耐えるのも
あなたがいると すがるのも
私ひとりを 待っている
涙の故郷 夢に夢に うかぶから
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