恋詩-コイウタ-

細い路地裏に咲いてる花のように
誰も気づかない 咲かせた恋ごころ

いつもすぐ傍に いつでも届く距離に
居たのに見落とした うつむいていたから

ぽっかり空いた 君との時間 あの日の涙を
ぬぐえず また 思い出すよ 忘れられないんだよ

ねぇ、覚えてる?
ねぇ、聞こえる? 過ぎたことのように思うけど
ねぇ、その声も その仕種も ぼくはまだ覚えてる
伝えそこねた想いがまた ぼくの心掻き乱すよ
この悲しみも ねぇ、いつかは微笑みに変わるかなぁ...

暮れる街並みに ぼんやり浮かんだ月
ふわりと包み込む あじさい色の君

今さらだって思うんだけど どうしようもなくて
懲りずに また思い出すよ 滲んでいく恋文

もう 逢えないの?
たとえば ほら、この痛み やわらいだ頃
ねぇ、逢いたいよ 偶然でも 僕はかまわないから

少しくたびれた心 ぬくもりを降らす雨
ジンと沁みるこの胸に 愁(うれ)い唄う君への詩(うた)

ねぇ、逢いたいよ
ねぇ、逢えないの? こんなにも想っているのに...
ねぇ、その声も その仕種も ぼくはまだ覚えてる
伝えそこねた想いもほら そっと(そぉっと)包み込む恋詩
この悲しみも ねぇ、いつかは微笑みに変わるんだろう
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