Rain Bird

今日もどこか 知らない町で 静かな雨が時をぬらす
悲しみに くれた空に 知らせを告げる Rain Bird
あの時から 時は流れ あの時から 時は枯れ
夢に見る あなたの笑顔は 手をのばせば 届くところに
でも僕は知ってしまった あなたが微笑むその窓辺を
そう僕は分かっていたのだ あなたに 似合う その窓辺を
Rain Bird 心をぬらす 季節はずれのさえずりに
あの時の 僕のカサは もう役に 立たないようだ

今日もどこか 知らない町で 静かな雨が 時をぬらす
悲しみに くれた空に 知らせを告げる Rain Bird
あの時 軒下で 屋根から落ちるしずくに
手を差し伸べる君を 通りすがりの僕は見た
弾け散る しずくを握り くやしそうに 微笑みながら
開いては また握り その雨だれを 口にふくんだ
Rain Bird 心が揺れる その口唇と白い手に
あの時 僕はカサを そおっと しずかに差しだした

今日もどこか 知らない町で 静かな雨が 時をぬらす
悲しみに くれた空に 知らせを告げる Rain Bird
あの時 僕は確かに 一瞬だけど 愛したから
あの時 君を確かに 一瞬だけど 愛したから
通りすぎる 雨だけど すれ違う 人々だけど
君を 一人にして 去ってゆくのが 怖かった
Rain Bird なのに僕は しんしんと降る雨のなか
君にカサをわたし また愛から逃げてしまった

今日もどこか 知らない町で
静かな雨が 時をぬらす

今日もどこか 知らない町で
静かな雨が 時をぬらす
今日もどこか 知らない町で
静かな雨が 時をぬらす

そう ぼくは 怖かった
そう 命が怖かった
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