ちんぴら

お茶を飲むのも 映画観るのも
恋をささやくことさえも
そこはきゅくつすぎる街
明日は信じられずに昨日もあてにできず
目の前のぬくもりに飢え お前にすがりついた

ああお腹すかした ああちんぴらは
ゆっくり眠れる 愛という名のベッドが
欲しかった

その時お前には もうひとつの愛があり
それを捨ててもやって来るとは
思いもしなかった
だから接吻も 切ない吐息も
行きずりの夢とあきらめ おぼれていったのさ

ああお腹すかした ああちんぴらは
ゆっくり眠れる 愛という名のベッドが
欲しかった

傷つけることも 傷つけられるのも
慣れていたから お前のやさしさにも
おびえていた
男と女は いつも流れ星
だからみじかく輝いては消えてゆくというのかい

ああお腹すかした ああちんぴらは
ゆっくり眠れる 愛という名のベッドが
欲しかった

お茶を飲むのも 映画観るのも
恋をささやくことさえも
きゅくつすぎる街
×