浪曲太鼓

なにがなにして なんとやら
唄の文句じゃ ないけれど
男一匹 この身体
何処で咲こうと 散ろうとも
なんのこの世に 未練はないが
故郷(くに)に残した お袋にゃ
苦労 苦労のかけ通し“おっ母さーん”
馬鹿なせがれが 詫びている

なにがなにして なんとやら
いろはかるたじゃ ないけれど
二度と戻らぬ 人生を
我身一人の為にだけ
歩く男に なりたくないさ
影を叱って 越えてゆく
無情 無情の泪坂“おっ母さーん”
負けはしないさ 俺はやる

なにがなにして なんとやら
浪花節では ないけれど
一度決めたら やり通す
たとえ世間が 変われども
涙なんかは だらしがないぜ
弱音はいてちゃ 生きられぬ
我慢 我慢さ夢じゃない“おっ母さーん”
今に花咲く 春が来る
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