忘却雨

涙が降らした寂しい驟雨は
男も女も 寒いから
心の焚火に想い出くべて
恋しい誰かを抱きしめる
もう一度逢いたいよあの人に
不幸を背負って生きてたら
この街に 降り続けあしたまで
この世の果てまで忘却雨(わすれあめ)

ひとりで飲む酒傷追う胸に
涙を相手に つぎたせば
煙草の灯りが 螢になって
帰らぬ 昔を また映す
もう一度抱きたいよあの人を
何処かで 倖せ掴んだら
夢だけは 濡らすなよ
あしたまで涙の果てまで 忘却雨

もう一度逢いたいよあの人に
不幸を背負って生きてたら
この街に 降り続けあしたまで
この世の果てまで忘却雨
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