素足

あなただけ あなただけ
瞼を閉じているうちに見えなくなった

二日目も雨だった
慣れない素足でさまよえば
折れた樹木が

ただ絡みつく 絡みつく それでも
ただ踏みしめる 踏みしめる
青いカラスが

一、十、百、千、万… 数えても願ってもきりがない
一、十、百、千、万… 傷ついてとらわれてきりがない
あなたへの想い

温かな柔らかな毛布で私を包んでよ
棘のささった

でも道案内はいらない
裸足で
一歩ずつ一歩ずつ歩く
森の向こうへ

今よりどんな方法が愛し方があるというの
これよりどんな方法が進み方があるというの

一、十、百、千、万… 数えても願ってもきりがない
一、十、百、千、万… 傷ついてとらわれてきりがない

一、十、百、千、万の風が… 吹き抜けてく
一、十、百、千、万の風が… 駆け抜けてゆく
横切るように
あなたへの想い

あの空へ この空へ
自由に羽ばたいてくように
人を思えば
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