金木犀の花

もう少しボリュームを上げて
天気予報聞かせて下さい
二人の明日は雨ですか晴れるでしょうか

一人が寂しいのはわかってたけど
ここまで涙が止まらないなんて
思い出があふれるなんて

どうして どうして こんな簡単な
ことをいつも気づかずに 通り過ぎてしまうのか
せめて せめて さよならの前に
本当のことはいつも何かを失ってから

もう一度 金木犀の坂道を歩いてみたい
君の肩を抱いて あの頃の二人のように

一緒に見つけたものより 一緒に失くしたものの方が
多いなんて 僕たちは間違ってたね

にぎやかな街の 灯りが遠ざかってく
さよなら さよなら 君じゃなきゃだめなのに

どうして どうして こんな簡単な
ことをいつも気づかずに 通り過ぎてしまうのか
せめて せめて さよならの前に
本当のことはいつも何かを失ってから

気がつけば 僕のそばで今年も香る秋の花
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