Morena

Ah! そのトビラをあけて
錆びた風に吹かれて
飛び立つ鳥にまぎれて
ぶどう畑の上で君の声を聴こう
熟れた房に手を伸ばして
クチに含んでよMorena
白い雲が飛び この樹が枯れ果てるまで

Ah! 草の光が揺れる

青い香りに満ちた
古いCaminoの上で
太陽にもっと近づいて踊ってよ
君の滴あふれて
雨のように流れて
時が止まるまで 抱きしめておくれMorena

やわらかな唇で
指先をなぞってよ
舞い落ちる羽のようにどこまでも廻る
満月の引力が
海を動かすように
黒い花びらの朝露で包みこんで

大地の水をすべて
吸い上げる根のように
熱い蒸気をカラダから立ちのぼらせて
目が覚めるその前に
夢を見させてMorena
心拍の限界も忘れさせておくれ
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