非常階段

温かな海から生れ落ちた
そこはキラキラした世界で
あたしを包むすべてが笑顔だった
否定されることなどなかった
わかってくれてるという期待だけをもって

友達をいつもうらやんでた
自分に何もないこと周りのせいにして
向き合うこともせず逃げていた

裏切られ傷ついて その先は闇で
ひとりぼっちで強がって歩いた

誰にも負けたくなどなかった
一番になりたかったんだ
それでもあたしは この顔をこの体を
好きになれず
ふざけるなって吠えていた

拒絶されることから逃げてばかりいたら
自分の意志という武器を落としてしまった
うつむき歩いてきて上手になったのは
偽善 うやむや 被害者意識

さみしいよ 悲しいよ 心が痛いよ
こてんぱにやつけられ 転がった

自分で自分を苦しめてる
閉じてしまった小さな空
自分で自分をダメにしてる
うまく処理出来るほど大人になってなかった
見えなかったから

みんなに認めてほしいから
みんなを認めてほしいんだ
愛してほしいと歌ってもいいですか
愛されることを諦めちゃいけない

誰かに負けてしまっても
一番になりなくたって
それでもあたしは ちっぽけなこのあたしを
好きになりたい
ふざけるなって生きてゆく
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