渋滞ぬけみちなし

放課後三階の教室
土煙上げるグラウンド
恥ずかしくて少ししか見えなかったけれど
遠くからでもあなたのことわかるよ
わたしのひそやかな特技

教室黒板の前
あなたの大きく少しなで肩の背中
いつでも振り向いたときの
準備していたよ いとしかった

一人泣いた夜は数えきれず
届かない想いを
消せたらどんなに楽だろうか
でも信じてしまう どこかで

あなたと目が合うそれだけ
私の空は雲ひとつなく晴れ
ほかの誰かとしゃべる姿
見るだけで土砂降り 傘はない

あなたが好きなこと好きな歌
触れるだけであなたに
触れられてるような気がした
あかね空見上げる 帰り道

あなたの住む駅に止まる電車
こんなところにいるはずないのに
走り出す速さに景色が
見えなくなるまで見ていた窓の外

一人泣いた夜は数えきれず
届かない想いを
消せたらどんなに楽だろうか
でも信じてしまう どこかで
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