銀河の夢

僕が見たあの夢は 星くづのように散らばって
遠ざかる靴の音に掻き消されてく

君だけを守るとか 言うだけはいつも容易くて
零れてるその泪さえも拭えない

戸惑いが 胸をちくりと 刺し続ける

ああ あの夏の夜空に 流れてた
星は哀しみを連れて行った
ああ そして僕らだけが 大人へと
時に急かされて歩いていた
宛ても無く

色褪せた景色達 どうと吹く風に飛ばされた
忘れたいことばかり 残ってしまう

静けさが 耳に響いて ふいて泣いた

ああ 君と僕の今が 幻で
嘘で汚れても此処にいよう
ああ 何もできないまま 歯痒さの
もやが透けるまで夢を見よう
寄り添って

ああ あの夏の夜空に 流れてた
星をもう一度追いかけよう
ああ 銀河を越えてゆく 鉄道が
見えた気がしたら 泪、拭いて

ああ そして瞳にただ この夜を
無くさないように焼きつけよう
いつまでも
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