夜色星

夕べ夜更け過ぎ 眠れずに
開け放った空に 顔をうずめて 泣いた
少し冷たく 夜風が涙の頬をなでる

途方に暮れても 枯れない想い
静けさに映えて 身にしみて また 泣けた
忘れたくても 諦めることなんて できなかった

どんなに遠くても 届く星の光
それぞれの痛みを 隠すように

今 見上げた空に星が ひとつも見えなくても
平穏な時間は 構わずめぐりめぐりゆく
そっと 目を閉じて 確かめる
かすかにくすぶる夢 大きな弧を描き
夜空に消えた

渦巻く時代のうねりの中
容赦ない日々を ひとつずつ片付けた
可も不可もなく ひたすら追われて 繰り返すけど

しがみつく理想に 問いかけてみても
願うような答えも みつからぬまま

今 見上げた空に星が ひとつも見えなくても
遠く雲の上 絶えず揺るがない光を
そのはがゆさも 無意味な
回り道も必ず 輝ける明日の力に変わる

今 夜空に 流れ星が空を駆けて 消えるように
一瞬でもいい 奇跡と笑われてもいい
今 叶うなら ひたむきに
命の全て燃やして 追いかけるその夢を 信じていたい
その先の未来へ
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