メイ

百億光年の光の中では
繰り返し交互に 生き死に見え隠れ
哲学者達は答えを見つけたがる、
”何かは何処かで生まれたはずだ”。

あぁ。広がる大地よ、海よ、大樹よ、光よ
巡りゆく人の世に 風よ、吹け。

空飛ぶことも 時残すことも『許された』。
最初から許されているのに
地に住む民は叫び続けている、
「罪深き我ら、許したまえよ」。

何万年も前から人は人の歴史を持つ。
いつの間にか知恵は高き天(そら)の雲を越え
オゾンを抜け、月を越えて…

祈り拝ぐその姿 憂いを その身に深く沈めて
答え無き 答えを天にたずねては
語らない 広き空に目をうばわれるまま。

何故、何も言わないのですか
――道を示して――
何故、そんなに美しいのですか
何故、何故…?
答えを見失う先、生きよ生きよとこの身が鳴く、
鳴いた、鳴いた。――泣いた。

全てを示す道が今、広大な大地に続いている。
見渡せば、どこまでもゆける。

山の樹にたずねて 海に教えられて
小さな身の丈に合う詩(うた)を唄う。

我ら人の子 我ら迷いの子
我ら切り開く道、青く、青く、
深く息をして。

息をして。
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