前夜祭

街灯の下で読む ラブレター
あたたかい ひとしずく
涙こぼれる

あのひとは 遠くから まごころを
便箋に 叩きつけ
熱く届ける

青春は駆け足で過ぎ去って
やがてもう人生になっていく
今はつかのまの 前夜祭
愛するも 生きるのも
悩み悩んで

祝福の乾杯を くり返し
友だちを 祝いつつ
思い乱れる

わたしにもある筈の しあわせが
なぜかしら 遠まわり
いつも遅れる

夢見つつ過ごしてた 日々があり
夢を捨て歩き出す 日々もある
今はつかのまの 前夜祭
進もうか 戻ろうか
迷い迷って

青春は駆け足で過ぎ去って
やがてもう人生になっていく
今はつかのまの 前夜祭
愛するも 生きるのも
悩み悩んで
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