初恋

薄紅色の幼い恋は初恋 思い出すも今は遠く
きれいなばかりで
酸いも甘いも知った今だから
こぼれるはため息だけか
初めては一度きりもう二度と戻れない

色あせて薄れてもなお愛しいあの日々

誰もが何気なく過ごす時間を
縫い合わせたセピア色の面影は
未来よりすぐそばで せつない気持ち
静かにあおっている
だから 繰り返す出会いや別れさえ
今は愛しく思うんだ
「ありがとう」忘れえぬ
あどけないあの日の記憶

時はゆけど 幾重にも塗り変える恋 トキメキは
色を変え この胸を焦がすけど

揺れ惑う想いでも なお冷たく燃える恋

誰もが向かい来る今を生きながら
少しづつ遠ざかっていく その途中で
綺麗な思い出に変えてゆける力を持っている
だから 君のわがまま・頼りなさも 酔うほどに
深く溺れていたいんだ
「おやすみ」目を閉じる 淡く薫る
約束の後で

誰もが向かい来る今を生きながら
少しづつ遠ざかっていく その途中で
綺麗な思い出に変えてゆける力を持っている
だから 振り返るよりも強く抱きしめる
今に溺れていたいんだ
「忘れない」この恋も少しづつ遠ざかっていく
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