右手の在処

暮れ行く街 かじかんだ手 真っ白な吐息
頼りない顔 窓に映る いつも通りの道

すれ違う人達が 肩寄せたまま 笑う
この右手は からっぽのポケットの中

ありきたりの答えじゃ満たされない
目の前に答えはない
僕が欲しいのはあの温もり
君がいればなぁ

雨上がりのアスファルトから 滲み出した記憶
小さな缶の温もりさえ すぐに飲み干したんだ

行く宛なき声が 街並に溶け込んだ
狭い夜空の隙間に 遠ざかる思い

ありきたりの答えじゃ満たされない
そして君はここにいない
冷え切った体を抱え
今日も家路に向かう

僕の歩いてる道の影は…

僕の歩いてるこの隣に
君がいればなぁ
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