桜の花びらを 両手で受けながら
二人で薄紅の 少女にかえりたい
めくるめく 春はゆく
変わらないで 微笑んで 貴女だけは
あの人の胸の中
いつまでも咲いていて

束ねたその髪に 春風砂の風
貴女の横顔は 優しい歌のよう
陽を浴びて 春の中
言えなかった あの想い 散って何処へ
あの人に届けたい
ひとひらの夢のあと
桜の樹の下に 静かにひとつずつ
眩しい想い出を 埋めてしまいたい
巡りくる 春の日に
時のかけら 散りばめた 花が咲いて
あの人の肩先で
ひそやかに歌うでしょう
貴女にも私にも
ささやいて揺れるでしょう
ときめきもせつなさも
風たちと踊るでしょう
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