きみのキャロットケーキ

はじまりは 雨降る街
雑誌をかざし 歩くキミを見て
僕が声かける
そして優しく傘を差し出す

「公園に 行きましょう」と
ロマンチストの乙女が言うのさ
そして花を摘み
愛の記念と 僕に手渡す

あー
「日曜日 美術館に
いっしょにいきませんか」と
はにかんで彼女が
僕のこと誘う

いつの日か やってくるのさ
見えるのさ 瞳閉じれば
ドタバタのキミたちと違う
本物の天使が僕に
恋するのさ

キミの部屋
ふたりきりで
キミがつくった キャロットケーキを
なかよく食べたら
キミのアルバム 見せておくれよ

あー これからは
キミの横に
僕も写るんだねって
言えば 彼女はもう
ホロリとくるのさ

嵐にも風にも負けず
嫉妬にもねたみにも負けず
喧嘩とか浮気もせずに
愛しあう そんなふたりに
なりたいのさ

あー 町はずれ
ふたりだけの
家を建てて暮らすのさ
そしていつか愛の
結晶ができる

いつの日か やってくるのさ
そんな日が きっとくるのさ
感じるよ 甘い予感を
本物の天使が僕に
恋するのさ

いつの日か やってくるのさ
見えるのさ 瞳閉じれば
感じるよ 甘い予感を
本物の天使が僕に
恋するのさ
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