君が家に帰ったときに

君が死んでも 僕は生きるよ
ベッドの中の 君がふくれた

愛の宇宙を感じ合えたから
押し花みたいに ふたり向き合った

白い綿が透明の水を吸うように
君は僕の言葉を 集めている

今日君によく似た猫が ウィンドーの奥で売られていたよ
恋人の顔をしながら
君の瞳で僕を見た 君の瞳で僕を見た

冬の窓を見て 蝶がいると言う
枯れた枝にかかる 鳥の羽根を見て

今年の冬は暖かいからと
不思議なことだと 騙されてみる

どこかの小道に紛れ込むように
君は僕の横顔 眺めている

今日君によく似た猫が 僕の指で遊んでくれたよ
ワイパーの真似をしながら 君の瞳をしてた

いつか君は時計になって 僕のノックを待ちくたびれている
退屈な顔をしながら

いつか君は時計になって 僕のノックを待ちくたびれている
君が家に帰ったときに
会わせたい奴がいる 会わせたい奴がいる
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