かりそめのスウィング

ジングルベルに街が うき足だった夜
人の声と車の音が 飛び交ってる
ニュースは不況を喋(うた)い 街には人があふれた
そしてふらりとあいつは 舞い戻ってきた
去年の今頃さ 暗い小さなフロアで
二人とぶように 踊り狂った
ひきずってきた悲しみを はきだすかのように
二人とぶように 踊り狂った

あいつが僕の前から 消えてしまったあの時
師走の冷たい路を 知らずに一人待ってた
首にまきつけたマフラーがなぐさみで
かじかんだ手はポケットに うずくまってた
去年の今頃さ 暗い小さなフロアで
二人とぶように 踊り狂った
生きてきたむなしさを はきだすかのように
二人とぶように 踊り狂った

厚い化粧の下 あれた肌にも
過ぎてきた月日が よくわかるよ
だけどそんな事は もうどうでもいい
いい人達の中で あいつも僕も変わってしまった
去年の今頃さ 暗い小さなフロアで
二人とぶように 踊り狂った
うかれたジングルベルを はきだすかのように
二人とぶように 踊り狂った
ジングルベルに街が うき足だった夜
人の声と車の音が 飛び交ってる
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