ベルが鳴った

愛してる くちびるに乗せて
さよならの 代わりにつぶやく
ベルが鳴った でもあなたじゃなかった

オフィスの窓に 東京タワー 暮れてゆく空
今 何処から 電話をしてるの

残りのカード 確かめながら 早口になる
逢いたいのよ あの店にいる

悪いけど 今夜はもう 約束がある
友達の結婚パーティー

大切な 話なのよ 遅くてもいい
あなたが 来るまで待ってる

どのくらい ここにいるんだろう
窓際の テーブルにひとり
赤く溶ける ブレーキランプの列
愛してる くちびるに乗せて
さよならの 代わりにつぶやく
ドアが開いた でもあなたじゃなかった

気づいた時は 時計の針が 重なっていた
あせるほどに 電話が見当たらない

仕事のことや 友達のこと 忙しい日々
我がままでも 逢いたかったの

TAXIをせかせながら 眠りについた
街の灯が 流れてゆくよ

この店で 待ち合わせて 一緒に帰る
そんな夢 ため息になる

どのくらい ここにいるんだろう
窓際のテーブルにひとり
店が終わる 灯りがひとつ消えた
愛してる くちびるに乗せて
さよならの 代わりにつぶやく
ドアを開けた 木枯らしが吹いてる

信じてる ポケットの中で
いつの間に あふれ出した愛
ベルが鳴った どうかつなぎとめて

愛してる くちびるに乗せて
さよならの 代わりにつぶやく
ベルが鳴った どうかつなぎとめて
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