男の海峡

風がちぎれる 海峡は
女が泣く様な 声がする
かけた茶わんで 飲む酒は
ため息まじりの 波(しけ)になる
海で生まれりゃ 海しか知らず
それで一生 終っても
そばで眠る 坊主よ お前
どんな夢を 見てるやら

春は遅かろ この吹雪
あしたも荒海 漁に出る
おやじ舵とる ニシン船
酔えば大漁の 唄になる
おやじみたいな おやじになって
そんな男で 終わっても
そばで眠る 坊主よ お前
どんな男に なるのやら

海で生まれりゃ 海しか知らず
それで一生 終っても
そばで眠る 坊主よ お前
どんな夢を 見てるやら
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