旅の終わりに聞く歌は

夕焼け空に聞く歌は
水筒抱えて待つ母の歌

あぁ幼い稼ぎじゃ暮らし変わらぬのに
涙ぐんで何度もご苦労様と
一番風呂の熱さ嬉しさ

船の汽笛に聞く歌は
無邪気に手を振る妹の歌

あぁ遠ざかる故郷やがて星にとけて
初めて空に瞬く父に甘えた
小さなカバンに顔を埋めて

錆びたギターに聞く歌は
友の笑顔と愛し君の歌

あぁ賑わう工場が青春の学舎
語り明かした夢は叶っただろうか
妻と訪ねた工場の跡地

旅の終わりに聞く歌を
人は探して人を愛して

あぁ命あればこそ変わり行く故郷も
歌が伝えるだろう誠の幸せ
空は夕焼け旅は終わらず

空は夕焼け旅は終わらず
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