メタモルフォーゼ

だめじゃないのに
だめなふりして許す唇
あなたの肩越しに震える星座
「夢でいいでしょう」
言いきかせても 肌が裏切る
心をそそのかし幸せねだる

戸惑いも 脱ぎすてた 北風の窓辺で
さみしさは女をわからずやに
してしまう たわごと

どうにかなりそうに 抱いて
なりふりかまわずに
ためいきは 花の色に
まなざし月に変えて
どうにもならない好きよ
どこでも さらって

嘘じゃないのに
口にするから 愛ははかない
いっそ唇 噛めば無口になれる
「かまわないでしょう」
いいなりになる 胸の高鳴り
いいと言ってくれるまで あなたにあげる

戸惑いも脱ぎすてた月灯りの中で
またすぐに涙に乱される
この気持ちわかって
どうにかなりそうに 抱いて
なりふりかまわずに
ふたりきり 探しあてる
綺麗になれる 答え
どうにもならない好きよ
どこでもさらって

こんなに 愛していいの
キリキリするくらい
さみしさを 忘れられる
優しさに 揺れながら

どうにかなりそうに 抱いて
なりふりかまわずに
ためいきは 花の色に
まなざし月に変えて
どうにもならない好きよ
どこでも さらって

夜明けはまだ遠いどこかにあるわ
涙も まだ遠いどこかにあるわ
×