佐久の鯉太郎

信州 佐久の鯉太郎
とてもうぬ等の 長脇差(どす)じゃ無理
月の出ぬ間に 消えちまえ
けちな面(つら)など けちな面など 見たかねえ

おもかげばかり なぜ残る
忘れかねての またの秋
峠一つも 七曲り
落葉しぐれの 落葉しぐれの 三度笠

草鞋(わらじ)の先よ ふるさとへ
向いちゃ苦業が むだになる
なるな涙に 旅がらす
夢に流れろ 夢に流れろ 千曲川
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